固い話題ですが・・・・

今、巷では、「テロ特措法」が話題ですが・・・

以前、ご紹介した「ペシャワール会」からの会報が届きまして、その内容を一部紹介させていただきます。(会報には、もっとたくさんの報告が載っていますが、今回は割愛させていただきます。)

まずは、ペシャワール会とは・・・・・
 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

ペシャワールはパキスタンですが、そこで1986年より、中村哲医師を代表とするPMS(ペシャワール会医療サービス)は(アフガニスタンの)難民救援団体としてパキスタン政府に登録され、活動を続けていました。

しかしながら、今年の5月より、政府の方針により、様様な改善命令が出され始め、万策尽きて、「改善命令が事実上の閉鎖要求であり、難民強制帰還に伴う国家方針」である事を総院長の中村医師は悟ります。

そして、PMSは、アフガニスタンのジャララバードに移る事になりました。

以下抜粋~~~ペシャワール会会報No93より~~

それでも、アフガニスタンの現状は前途多難です。
9月20日現在、アフガニスタン南部・東部・北部の各州で、戦闘は激しくなっています。
欧米軍は、増派されて5万人以上の大兵力となり、他方「タリバーン勢力」の面の実効支配は、徐々に、かつ確実に首都カーブルを包囲しつつあるように思われます。
日本外務省は、すでに7月段階で「渡航延期」を勧告し、さらに「真にやむをえない事情で首都カブール、ジャララバード、ヘラート、マザリ・シャリフ及びバーミヤンの5都市に残留せざるを得ない場合を除き、直ちに退避するよう強く勧告します(9月16日)」と危険を訴えました。

毎日、数百名の単位でアフガン人たちが命を落としています。
公式の発表では「NATO軍、○○名のタリバーン兵殺害」と報道されていますが、大半の犠牲者は普通の農民や市民たちです。
国際赤十字委員会は、「犠牲者の半分以上が無関係の人々だ」とし、活動を「緊急態勢」に切り替えました。
米国に擁立されたはずのカルザイ大統領自ら、「アフガン人の命が軽視されている」と訴え、外国軍に自重を促し、タリバーン勢力と水面下で話し合いが進められていると伝えられます。

~~中略~~~

報道されないもっとも重要な事態は、今年の凶作です。
アフガン東部では7月から雨が一滴も振らず、異常気温上昇で春先に洪水が頻発、残雪が消えています。このため、中小河川流域の耕地は全滅に近く、カーブル河、クナール河のような大河川でも、8月段階で平年の11月から12月なみの水量です。
水源であるヒンズークッシュ山脈で、もう解けて下る雪がないのです。

このため、作業場周辺の広大な農地も、危機に瀕しました。
河の推移が下がったために、コメやトウモロコシの全滅がささやかれました。

~~~中略~~~

国際協力や国際貢献がこれだけ議論されているのに、小さな用水路さえ修復する助けもないのです。人々は追い詰められた心情に陥っています。

現在、マルワリード用水路については、来年4月に全長20キロを完成して一挙に数千町歩を潤し、10万人の人々が暮らせるよう必死の突貫工事が継続されています。

他方、隣国パキスタンでは、内戦前夜を思わせる状態が続いています。
行政の混乱だけではなく、既出のアフガン難民強制送還による影響もあり、ペシャワールでは暗殺、爆破事件が頻発するようになりました。
8月下旬、パキスタン・アフガニスタン両国の政情の緊迫化に伴い、わがPMSも「非常事態」と認識、以下の当面の方針が打ち出されました。

~~~中略~~~

政情と「国際世論」を見る限り、「むなしい」の一語です。
もう放っておいて欲しい、そう思います。
6年前の「アフガン報復爆撃」と「アフガン復興ブーム」のとき、誰が現在の状態を予想したでしょうか。
欧米諸国の軍事介入、「対テロ戦争」の結末はすでに結論が出たと言えるでしょう。
武力介入は良き何物ももたらしませんでした。
アフガン住民の現状を抜きに進む先進国の論議に、忍耐も限界に近づきつつあります。
よく「日本だけが何もしないで良いのか。国際的な孤児になる」ということを耳にします。
だが、今熟考すべきは、「まず何をしたらいけないか」です。

「徳は狐ならず、必ず隣あり」と言います。
目先の利を離れ、和を唱えて孤立するなら、それは「名誉ある孤立」であり、世界の人々の良心に力強く訴え、真に国民を守る力、平和への貢献となるでありましょう。
民衆の半分が飢えている状態を放置して、「国際協調」も「対テロ戦争」も、うつろに響きます。
よく語られる「国際社会」には、少なくともアフガン民衆が含まれていないことを知りました。
しかし、このような中でこそ、私達は最後の一瞬まで事業完遂を目指し、平和が戦争に勝る力であることを実証したいと思います。

                           抜粋 終わり~~~~~~

以上が、中村医師の言葉です。

皆さんは、どう思われますか?

私は、国際的な事はわかりません。
日本も経済的なこと、軍事的なこと、多方面に渡り、いろいろな国々と関係があり、難しい舵取りをしていると思います。

私はこの会に毎年少しだけ支援をしていますが
http://yokozukipiano3.at.webry.info/200706/article_19.html
1万人以上の会員が支援し、そのお金で、現地スタッフが、アフガニスタンのために、病院、灌漑用水路を命がけで作り、人の命を救おうとしています。
この会は、「法人格」を持たない任意の団体です。
どこかの有名な団体と違い、税金控除の対象にはなりせんが、私のようなものでも、参加できて、このような会報で現地の事がわかり、反対に勉強させてもらっているような気持ちです。

遠く見ぬ地ではありますが、何の罪もないアフガニスタンの人々が、他国の攻撃によって傷つかず、幸せに暮らせる事を願っています。




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この記事へのコメント

2007年10月13日 10:04
心の底が震えています。
中村医師の「名誉ある孤立」~感動しました。
小さなことでも自分にできることを考え行動していきたいです。
ご紹介の「ペシャワール会」早速HPへいって見ますねo( _ _ )o
百合香
2007年10月13日 10:20
戦争は、一部の権力者が、自国のプライドを掲げて起こし、
一般の多くの人達が犠牲になる悲惨なケースばかり目にします。
こんな悲劇を繰り返し、他の国も巻き添えにする戦争…
戦争は悪いと知ってるのに、戦争する人類は愚かです。
どれだけの生命が犠牲になってるか…
傲慢な人間の思い上がりが、世界を駄目にしてるのかもしれませんね。
2007年10月13日 14:09
2回読みに来ました。
一度見ただけでは私のなかで読解でき
なくて、今回もちゃんとコメントできる
ほど理解出来ていませんが、普段つい
遠い国の出来事と思い過ごしていること
をもう少し身近に考える良い機会になり
ました。
よこずき蛙
2007年10月13日 19:30
>みやびさん
どうぞ、HPを訪ねてみてください。
たとえ、寄付とかしないまでも、アフガンと言う国が、どういう状況下に置かれているかわかります。
テロリストを匿っているというだけで、攻撃を受け、いまだに続いている戦争で、どれだけの犠牲者が出てしまったのか・・・
いつも、犠牲になるのは、何の罪もない人たちです。
まずは知る事から・・ですね(^^)
よこずき蛙
2007年10月13日 19:37
>百合香さん
ようこそ、おいでくださいました。
そうなのです。おっしゃるとおりです。
日本では、一方的な情報しか入りません。
タリバンは残虐で、テロリストを匿った悪者にまっています。しかし、内戦状態だったアフガンをまとめ、治安状態をよくしたのもまたタリバン。
何が正しいのかは、他国の人間が勝手に決めるものではありませんね。
人間がいる限り、戦争はなくならない・・・
傲慢な人間に天罰が下るのも、そう遠くないのかもしれません・・・
そうあって欲しくはありませんが・・・
よこずき蛙
2007年10月13日 19:43
>プチ・ミニさん
文章がわかりにくくてすみません。
中略もあるので、つながりにくかったかもしれませんね~。
遠い国で、日本とはあまりかかわりのないような感じがしますが、宇宙船地球号の一員として、あまりにもひどい状況を知っているだけでも、いいかなと・・。
特に、農業の凶作は、アフガンにおいて、干ばつが続いた結果ですが、これは戦争とは別に、人ごとではありません。
日本でも、温暖化で、近いうちに農業に影響があるのでは・・・
心配ですね。
2007年10月13日 23:05
戦争は いつの時代でも、どんな国でも、いつも犠牲になるのは、弱い立場・罪のない人たちです・・・。
その〝当たり前の事〟に何故?気がつかないのでしょう…。
早く安心して暮らせる様、平和になって欲しいですね。
よこずき蛙
2007年10月14日 20:39
>マリルンさん
そうですね~~
私の力は小さくて、弱い人たちを助けてあげる事もままなりません。
戦争のない時代に生まれて、幸せな時代だなと思う反面、これがいつまで続くのかは、わかりませんね。
平和の重みを実感することも難しくなりました・・・

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